江戸時代の後半約140年にわたり、大阪の学問所として君臨した「懐徳堂(かいとくどう)」。その顕彰と復興を目的として、明治43年(1910)に懐徳堂記念会が設立されました。
記念会は、政財界の支援を得て、懐徳堂の復興を果たし、江戸時代の貴重資料を継承するとともに、大阪の市民大学として親しまれました。
本年、平成22年(2010)は、その懐徳堂記念会創立百周年の節目の年に当たります。そこで、この展覧会では、江戸時代の懐徳堂の創設から近現代における活動まで、約300年にわたる懐徳堂の歴史を振り返ります。また、貴重資料の劣化をいかに食い止め、修復するかという試みや、最先端のデジタルアーカイブの成果などもご紹介します。