食べることは、生きることに大きくかかわっています。飲食はごくありふれた日常のことですが、食べなければ生きていけない人間にとって、それはとても重要な関心事であり、「食」の情景などが古くから題材となっています。食文化と社会に対しての鋭い意識をもった現代の造形表現も少なくありません。
本展は、さまざまに表現された「食」や「食物」を題材とする美術作品や造形、デザインなどを紹介し、身近な視点から美術表現と食文化、人間と「食」のかかわりをとらえようとするものです。
美味・滋味・妙味・奇味…葛飾北斎、高橋由一から現代のアーティストまで、また、ミレーやピカソなど、メニューも盛りだくさん。アートのごちそうの数々を、どうぞ存分に「味わって」ください。