江戸時代後期、益子に生まれ、のち黒羽に移って画業を展開したユニークな画家、小泉斐の作品を中心に、斐とも交流のあった文人画の祖、谷文晁、そして黒磯に生まれ文晁の弟子となり、山水画を得意として、文晁四哲のひとりにも数えられた高久靄厓の作品を展示します。
このテーマ展に関連して、開館記念日行事(平成19年11月3日)に行ったプレ企画では、文晁が斐の作品を模写し、江戸時代の文人画家たちの交流を知る上で貴重な存在として知られる『五星及二十八宿神形図』の一部を、ご来館の方に模写していただきました。文晁が模写した時は、彩色については「朱」「ムラ(紫)」など、色の指示をしています。プレ企画では、この指示に従って塗り絵をしていただきましたが、はたしてどのようになりましたでしょうか?この塗り絵も展示いたしますので、どうぞお楽しみに。
なおこのテーマ展では、今回が初公開となる、小泉斐『諸葛孔明図』(個人蔵)を特別公開いたします。