当館に収蔵されている芹沢銈介の収集品の中から、世界各国の木の工芸品をご紹介します。木は、世界中の人々の暮らしに広く用いられていますが、加工性や耐久性に優れるだけでなく、温かみがあり、使われることで輝きを増していく優れた素材でもあります。芹沢は木の工芸を非常に好み、世界各国の品々を収集し、身の回りにおいて親しんでいました。本展では、17世紀のスペインの棚、アフリカの椅子、朝鮮半島の箱類、パプア・ニューギニアの木皿、日本の古面など、芹沢が好んだ木工80点を展示します。
また、芹沢銈介の作品は、2009年から2010年にかけて、ニューヨークで開催された「Serizawa」展に出品した11点を中心に、70点の作品の展示を行います。また、季節に合わせ、小企画展として芹沢銈介の型染うちわ70点も展示します。