イタリアの生んだ偉大な映画監督フェデリコ・フェリーニ。1950年代に製作された貴重な3作品(ニュー・プリント、字幕入り)を連続上映します。
「青春群像」
I vitelloni (1953年、伊=仏、116分)
海辺の地方都市を舞台に失業中の若者グループの生活を描いた青春映画。作家志望の主人公が故郷を捨てて旅立つストーリーから、フェリーニの自伝的要素が強い作品と言われている。ヴェネツィア映画祭で銀獅子賞に輝き、世界的な成功をおさめた最初の作品となった。
「カビリアの夜」
Le notti di Cabiria (1957年、伊、111分)
お人好しの娼婦が、男たちに騙されながらも、その献身的なまでの純粋さで生きていく姿を描いた名作。主役であり妻であるジュリエッタ・マッシーナの魅力を最大限に引き出し、〈魂の救済〉をテーマとした三部作の最終章を飾る。アカデミー賞外国語映画賞受賞。
「甘い生活」
La dolce vita (1960年、伊=仏、173分)
上昇志向の強い青年ジャーナリストが、ゴシップ記事を売り物にしながら、ローマの上流社会の退廃的な生活に溺れていく様子を描いた超大作。この作品も監督の自伝的要素が強く、主役のマルチェロ・マストロヤンニは〈フェリーニの分身〉とまで言われた。
スケジュール
10月6日(土)~10月19日(金)
13:00~「青春群像」
15:30~「カビリアの夜」
18:00~「甘い生活」
10月20日(土)~11月4日(日)
13:00~「甘い生活」
16:30~「青春群像」
19:00~「カビリアの夜」
10月12日(金)は休映