東シナ海からインド洋につながる海の道は、古くから人、物、情報が盛んに行き交った東西を結ぶ重要な交易路でした。特に紀元後9世紀以降は、中国の陶磁器がその交易路の特徴的な商品の一つとなったため、海の道は『陶磁の道』とも称されます。本展では、出光美術館や中近東文化センター所蔵の中国や日本の陶磁器、イスラーム陶器やガラス器、織物、蒔絵螺鈿製品そして天体測量器具など約200点の展示品とイスラームや中国の旅行記の記述をとおして、海の道で繰り広げられた人々の交流の歴史を紹介しようとするものです。なお本展は出光美術館との共催で、出光美術館では『シルクロードの宝物─陸の道─』を同時開催しています。