2010年は「ハイライト」が登場してちょうど50年目の年にあたります。このたばこは、高度成長期にあった多くの日本人の心をつかみ、時代を象徴する商品になりました。そして、この「ハイライト」のパッケージをデザインしたのが和田誠です。発売当時24歳、デザイン会社(ライトパブリシテイ)に入社して、2年目の「仕事」でした。また、1961年からは3年間にわたって「ピース」の連続広告を手がけてもいます。そんなご縁もあって、たばこと塩の博物館ではこのたび「和田誠の仕事」を開催することになりました。
和田誠といえば、グラフィックデザイナー、イラストレーターとしての活躍はもちろん、編集者、絵本作家、著述家、装丁家、映画監督などなど、実にさまざまな「顔」を持っていることが知られています。街や本屋ではもちろんですが、実は、みなさんの本棚などをよく見てみると「和田誠の仕事」を発見できるのではないでしょうか。
今回の展覧会では、そんな「和田誠の仕事」を紹介しながら、新たに「たばこ」をテーマにした作品をつくっていただく予定です。会場内は、都会的で上質なユーモアにあふれ、人を幸せな気持ちにしてくれるやさしい絵がいっぱい。ぜひお楽しみください。