横浜港を母港として、世界中の港を巡るクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」は、2010(平成22)年6月21日、竣工から20年を迎えます。竣工時の船名は「クリスタル・ハーモニー」。1960(昭和35)年に氷川丸が引退した後、客船事業を休止していた日本郵船が、事業再開を決め建造した記念すべき第一船でした。その後1991(平成3)年には、日本船籍の「飛鳥」が誕生し、日本のクルーズ人口の増加に伴い、2006(平成18)年には、一回り大きな「クルスタル・ハーモニー」が「飛鳥Ⅱ」として生まれ変わりました。
これまでにクルーズで訪れた数々の寄港地の中には、シンガポールやムンバイ(旧ボンベイ)など、日本郵船が遠洋航路を開設した明治の頃よりなじみのある港も少なくありません。
今回は、日本郵船の客船事業再開20周年を記念して、1996(平成8)年より毎年恒例となった世界一周クルーズで「飛鳥」、「飛鳥Ⅱ」がこれまでに寄港した主な港をご紹介します。