常にユーモアで周囲を和ませていたという三岸好太郎(1903-34)。その作品にも豊かな遊び心が息づいています。その奥にある好奇心、たくましい開拓精神、そして繊細な感受性・・・。〈檸檬持てる少女〉(1923 年)から〈オーケストラ〉(1933 年)、〈のんびり貝〉(1934 年)、〈飛ぶ蝶〉(1934 年)まで代表作約60 点をご紹介しながら、三岸の人間性にせまります。
また、〈犬のいる風景〉を特別展示致します。三岸初期の犬が登場する作品は、素朴な愛らしさ・喜びにあふれています。人気作品〈犬のいる風景〉(1923 年頃、高輪画廊蔵、右図)をはじめ、4点をご紹介します。