「バガボンド」「スラムダンク」「リアル」などの人気長編マンガを生みだした井上雄彦が、墨と筆で描き下ろした “空間マンガ”とも言える一編のストーリー。宮本武蔵を主人公とした現在も執筆中の「バガボンド」をモチーフに、意外性と迫力に満ちた物語が140点におよぶ大小の肉筆画で展開される。
当展が初めて開催されたのは、2008年初夏の東京・上野の森美術館。一つの空間でしか共有できない物語に全国からマンガファンのみならず多数の観客が殺到し、入場制限を行うなどの事態に作者が巡回展開催を決意した。続く2009年の「重版〈熊本版〉」を経て、今回「重版〈大阪版〉」と称し、新たな絵と演出を加えて再び巡回展に臨む。