各地に小国が分立した古代の日本列島。これを統一した大和政権は、中国の律令制度にならい中央集権的な国家を形成していきます。その到達点が、1,300年前の和銅3年(710)に都が置かれた平城京の時代です。この律令国家の中で、全国に行政区として置かれたのが「国」です。現在の広島県の前身となる「安芸国」・「備後国」が成立することになりました。
この企画展は、広島県地方の古墳時代から奈良時代にかけての歩みを、発掘調査の成果を中心に紹介します。安芸国と備後国の誕生までの歴史、行政区としての実態、そして、地域の特徴などを探っていきます。