このほど、『石本正と楽しむ裸婦デッサン』(新潮社)が出版されました。これを記念して、現在、企画展「石本正 聖母を描く」を開催しています。
石本正にとって、裸婦は究極のテーマです。89歳の現在も、自分だけの裸婦像を求めて日々制作に没頭しています。
本展では、同書に掲載された女性像と花・風景などの作品をデッサンとともに一挙展示します。石本作品が誕生していく様子をご覧ください。特に、古代イタリアのエトルスク文明の陶棺の夫婦像が美しい二人の女性に変わる場面は見事。きっと、絵を描く人に役立つものと思います。
日本画家石本正の絵を描くよろこびに触れていただければ幸いです。