堺市南部の泉北ニュータウン周辺には、古墳時代から平安時代にかけて1000基以上の窯が操業された日本最大の須恵器生産遺跡があります。これを「陶邑」と呼んでいます。この「陶邑」の北東部の堺市中区陶器北には、須恵器生産に携わった人たちの墓である陶器千塚古墳群があります。現在は、10基ほどの古墳が残るのみですが、もとは100基近い古墳が営まれたことがわかっています。
本展では、陶器千塚古墳群を構成していた古墳の中で、発掘調査された古墳の中から、当館が保管する6号墳・21号墳(カマド塚)・23号墳(ツキ塚)・24号墳・狐塚古墳の出土品と堺市教育委員会が保管する1号墳の出土品を紹介します。