「花」と聞いて、あなたは何をイメージするでしょうか。このたびの展示では、「近代日本美術の百花」と題し、コレクションの柱の一つ「近世近代の日本絵画・版画」に沿って収集してきた作品の中から、大正・昭和期前半の日本画・版画作品を中心にご紹介します。
文字通り、美しい四季の花々や自然を写した花鳥画だけでなく、伝統技術とともに江戸情緒を返り咲かせた大正新版画の精華、モダンな都市風俗の中に浮かび上がる妖花のような女性像、近代デザインに好んで取り上げられた植物のモチーフなど、「花」という切り口から近代美術を見つめます。版画約200点、絵画約50点による、百花繚乱、多種多様な花々の競演をお楽しみください。