スペインの巨匠パブロ・ピカソは多くのアーティストに影響を与えましたが、とりわけアントニ・クラーベは生涯にわたりピカソを崇拝しました。本展では、ピカソの銅版画《ミノトーロマシー》を基にタペスリー作家、イヴェット・コキール=プランスが織り上げた巨大なタペスリーと、その原画から着想を得たクラーベの《ピカソ賛歌=女と戦士とミノタウロス》を並べて展示し、両者の強烈な個性を対比させます。また、当館のコレクションより、スペインの国技である闘牛をモティーフにしたピカソの作品やスペインの現代彫刻なども展示し、熱いスペインの美術をご紹介します。