タイトル等
斉藤真一展
会場
武蔵野市立吉祥寺美術館
会期
2009-12-12~2010-02-21
休催日
12/28~1/4、18、19、27
開催時間
午前10時~午後7時30分
観覧料
100円
*小学生以下・65歳以上・障害者の方は無料
主催者
武蔵野市立吉祥寺美術館
概要
一九六〇年、一年間のヨーロッパ遊学を終えて帰国した画家、斎藤真一[岡山県味野(現倉敷)生まれ/一九二二―九四]は、パリで親しくなった藤田嗣治の勧めもあってたびたび北国を旅するようになりました。三味線の音色に導かれて訪れた津軽の宿屋の主人から、三味線と唄で旅をつづける盲目の旅芸人・瞽女のはなしをきき、その存在に強く惹かれ、越後へと向かいます。
そこで杉本キクエ瞽女と出会い、村から村をめぐる瞽女道を自ら歩きながら、様々な証言を通して、この世をすでに去った瞽女の人生にも思いをはせ、「人なれば誰でも背負っている人生の悲しみという縮図」をそこにみた思いがしました。そして、瞽女らの「生の宿命」を強く印象づける赫で次々と絵に描き、その境涯を《越後瞽女日記》にまとめました。
瞽女の姿を追い求めるうち、その思いは絵画にとどまることなく文筆の分野にもおよび、一九七〇年代以降、『瞽女=盲目の旅芸人』(ADC賞)を著し、さらに養祖母をモデルにした『絵草紙 吉原炎上』『明治吉原細見記』の著者としても高く評価され、のちに広く映画・舞台化されました。
三〇代のヨーロッパ放浪で目にした異国の旅芸人、越後路で心打たれた瞽女、養祖母をきっかけに知った明治吉原の遊女たち、また藤田嗣治をはじめとする理解者など、斎藤には多くの旅と出会いがありました。
その旅路と出会いを通して知った様々な喜びと哀しみ、時をへて人知れず忘れ去られていくものへの哀愁の念が、斎藤を絵に向かわせました。
街の風景や文和kがめまぐるしく変化し、希薄な人間関係や政治・社会への不安が増す現代において、斎藤真一の作品の一点一点は、ないがしろにされてはならない庶民の感情や、ものやひとの奥深くにある美の本質といった、時代は変わっても大切にしてゆくべきものがあることを、私たちの心に強く語りかけてきます。
本展は、山形県天童市の出羽桜美術館分館・斎藤真一心の美術館の所蔵品を中心に、会期中、展示替えをしながら前後期に分け展示します。前期は旅愁あふれる初期作や、明治吉原を再現した絵草紙の世界を中心に、また後期は赫い瞽女の作品群や、さすらいの自画像、街角の風景などを中心に構成し、画家自身の残した言葉とともに計約一二〇点をを紹介します。

前期:2009年12月12日~2010年1月17日
後期:2010年1月20日~201・・・
ホームページ
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/index.html
展覧会問合せ先
0422-22-0385
会場住所
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル(コピス吉祥寺A館)7階
交通案内
JR中央線、京王井の頭線「吉祥寺駅」下車徒歩約3分。
美術館専用の駐車場はありません。
ホームページ
https://www.musashino.or.jp/museum/
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル(コピス吉祥寺A館)7階
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