タイトル等
中村正義展
美の秩序に挑んだ画家
会場
原爆の図 丸木美術館
会期
2009-10-24~2009-12-12
休催日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、10月27日~11月8日は無休
開催時間
午前9時~午後5時(12月は午前9時半~午後4時半)
観覧料
大人900円 18歳未満・中高生600円 小学生400円
※チラシ持参の方、60歳以上、比企地区在住者100円割引
※障碍(しょうがい)のある方は半額
概要
1924年、愛知県豊橋市に生まれた中村正義は、36歳の若さで日展審査員となりましたが、伝統的な徒弟制度のなかでの作家活動に疑問を抱き、1961年に日展を脱退。その後は、自らの内面世界を強烈な色彩と筆致で表現した《顔》や《舞妓》のシリーズなど、従来の美意識や秩序に挑むような自由で革新的な創作を試みました。
その一方、舞台や映画にも表現の世界を広げ、画壇の変革をめざして日展に対抗する組織を立ちあげるなど、社会に対してさまざまな問題を提起し続けました。1977年に52歳で亡くなるまで住み続けた神奈川県川崎市の住居は、現在、「中村正義の美術館」として一般に公開されています。
丸木位里・丸木俊夫妻とは生前親しく交流し、“反権力”を掲げた人人展や東京展で行動をともにしました。また、丸木夫妻が《水俣の図》を描いたように、正義も水俣病に現代文明の将来に対する不安と怖れを見出したような作品を残しています。今展に出品される未完成作の《おそれ C》は、グロテスクな顔をした妖しい群像の背景に、廃液の垂れ流しによって水俣病を発生させたチッソ工場が無気味なシルエットを浮かび上がらせています。
今展では、「中村正義の美術館」にご協力を頂き、約65点の絵画を展示して画家・中村正義の足跡を振り返ります。形骸化した美術界の秩序に反旗を翻し、「不公平是正という人間の最も根元的な素朴な理念」を目ざして実践活動を続けた正義の精神と、《原爆の図》によって戦争の不条理、生命の尊厳を描いた丸木夫妻の世界が、どのように結びつき、観る人に新たな視点を提示できるのか、ぜひ興味深くご覧頂ければと思います。
ホームページ
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
展覧会問合せ先
tel:0493-22-3266
会場住所
〒355-0076
埼玉県東松山市下唐子1401
交通案内
●東武東上線森林公園駅下車タクシー12分、徒歩50分、レンタサイクル20分
●東松山駅東口より市内循環バス「唐子コース」運行(日祝除く)「浄空院入口」下車徒歩5分
埼玉県東松山市下唐子1401
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