滝平二郎氏は、人が生きていく力強い息吹を感じることができる日本を代表する絵本作家であるとともに、懐かしい農村の風景や庶民の暮らしを詩情豊かに描く、きりえ・版画家です。
同氏と郵政事業との関係は、郵便切手「昔ばなしシリーズ」第3集「一寸法師」の『おわんの船』『打出の小槌』『鬼退治』、「日本の歌シリーズ」第1集「荒城の月」の原画の制作や、博物館における初の展示会を平成13年、15年と二度に亘り開催するなど深い関係にありましたが、本年5月16日にがんのため惜しまれつつもご逝去されました(享年88歳)。
本展では、同氏への追悼の意を込めて、郵便切手原画その他同氏の初期から晩年までの作品を一挙にご紹介します。