このたび高梁市成羽美術館では、東京富士美術館のご協力により、高梁市発足5周年を記念する特別展として『近代日本美術の精華』を開催いたします。
東京富士美術館は、1983年の開館以来、作品の収集、公開を積極的に行っており、コレクションは、日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣など様々なジャンルの作品約30,000点を収蔵しています。本展は、この膨大なコレクションの中から近代日本画の代表作とも言うべき、横山大観、川合玉堂、川端龍子の三巨匠が競演した三幅対《雪月花》、菱田春草《春秋の滝》、竹内栖鳳《獅子》や上村松園、鏑木清方の美人画などの名品約60点をご紹介します。
また今回は、児島寅次郎ゆかりの黒田清輝、中山巍らによる洋画や工芸作品など、近代日本美術における精華を多角的に展観いたします。
当館開放以来初となる日本画を主軸とした今展にて、長い伝統と格式を持つ日本美術への理解を一層深めていただければ幸いです。