タイトル等
生命の証
―馬とともに40年
会場
清里フォトアートミュージアム
会期
2009-10-31~2010-01-24
休催日
毎週火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
開催時間
10:00~18:00(12月1日から2月末までは17:00閉館、入館は閉館30分前まで)
観覧料
友の会・会員無料 一般800(600)円 学生600(400)円 中・高生400(200)円
*( )内は20名様以上の団体料金
家族割引1200円(2名以上~6名様まで)
主催者
清里フォトアートミュージアム
概要
今井寿惠は、1931年東京の営業写真館に生まれました。文化学院美術科を卒業し、油絵を描いていましたが、周囲の勧めから写真ギャラリーにて個展を開催することになり、1956年「白昼夢」展で鮮烈なデビューを果たします。リアリズム写真全盛の時代にあって、心象風景的イメージを作り上げ、新しいテクニックを駆使した絵画的な作品群は異彩を放ち、一躍前衛女性写真家として話題の人となりました。絵画から写真への移行 ― 今井の言葉を借りれば、写真には「絵画では表現しきれない一瞬の映像の定着、描き直しのきかない緊張」という魅力があったのです。
やがてファッション写真など幅広く活躍し、甘美で詩的な独自の世界を確立した時、1962年、交通事故により、1年半もの間視力を失います。写真家としては再起不能と言われたこの事故が、今井にとっての大きなターニングポイントになりました。回復後に初めて見た映画「アラビアのロレンス」から馬の生命力を、また、1970年ロイヤルアスコット競馬場のダービーで見たサラブレッド、ニジンスキーの人間をも優る高貴な魂の気配を感じて、今井は馬に興味を抱きました。以来40年余にわたり、自らの視覚と感性に響く馬、そして、その個性が最も輝く瞬間を捉え続けたのです。馬の生態写真を撮るのではなく、自分にしか撮れない写真でなければ意味がないと言い切るその制作態度は、マン・レイやジャン・コクトーに強い影響を受けていました。
大事故の後、馬に心動かされて再びカメラを手にした写真家と、自らの意のままには生きられない運命の馬。今井にとって馬は、「生命の証」でした。おっとりとした優しい語り口の反面、自然や生き物に対する時の忍耐強さや、そのエネルギッシュな写真表現によって「炎の人」と呼ばれた今井寿惠。本展では、競馬史上に名を残す数々の<名馬の肖像>、自然の中を駆ける馬の生命の煌めきを詩情豊かに描く<ガラス絵の牧場>、そして豊かな表現世界の原点を探る<初期作品:1956-74>を含む全97点の収蔵作品を展示いたします。本展は、2002年に当館にて開催した「今井寿惠:馬に魅せられて―40年の軌跡」以降、近年今井が集中取材していたディープインパクト、ウォッカの新作を追加し、追悼展とするものです。
ホームページ
http://www.kmopa.com/
展覧会問合せ先
TEL.0551-48-5599
会場住所
〒407-0301
山梨県北杜市高根町清里3545-1222
交通案内
車:中央自動車道須玉ICより車で約20分
中央自動車道長坂ICより車で約20分
JR:JR中央本線小淵沢駅にてJR小海線乗り換え
清里駅下車、車で約10分
山梨県北杜市高根町清里3545-1222
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