日本の風景をテーマにしながら、明治洋画における情感あふれる写実表現を追求した浅井忠や、東西の絵画表現の融合を目指し、独自のリアリズム絵画を築いた須田国太郎をはじめ、マニエール・ノワールと呼ばれる銅版画技法によって、静謐な画面の象徴主義に根差した「リアリズム」の世界を開拓した長谷川潔の版画作品を中心に、岸田劉生、椿貞雄、前田寛治などの洋画作品を含む所蔵作品約30点を紹介いたします。個性あふれる作家たちによる「リアリズム」という造形表現の多様な表情をお楽しみください。
「主な出品作品」
浅井忠「秋郊」 須田国太郎「古銅器」 岸田劉生「青年の首」 長谷川潔「時 静物画」
前期:平成21年 9月11日(金)~10月12日(月)
後期:平成21年10月16日(金)~11月23日(月)