タイトル等
生誕120年 野島康三展
―ある写真家が見た日本近代―
会場
京都国立近代美術館
会期
2009-07-28~2009-08-23
休催日
毎週月曜日
開催時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

金曜日と8月16日(日)の夜間開館日:午前9時30分~午後8時(入館は午後7時30分まで)
観覧料
一般850(600)円、大学生450(250)円
※( )は20名以上の団体
※高校生及び18歳未満、心身に障害のある方と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください)
主催者
京都国立近代美術館、京都新聞社
概要
野島康三(煕正1889-1964)は、大正期の絵画主義写真から昭和初期の新興写真の時代にかけて活躍した、わが国の近代写真の誕生と展開において最も重要な写真家の一人です。絵画主義の影響を色濃く残す「芸術写真」の隆盛期に写真を始めた野島は、当時主流であったピグメント印画技法を用いて卓抜な技術と繊細な感覚に裏付けられた濃密で重厚な写真作品を制作しました。その後ドイツ新興写真に触発された野島は、1930年代に大胆なトリミングを駆使したゼラチンシルバー・プリントへとその作風を大きく変化させ、写真独自の表現を追求していきます。特に写真家の中山岩太(1895-1949)と木村伊兵衛(1901-1974)とともに創刊した写真雑誌『光画』(1932-33)は、出版資金の大部分を野島が負担し、海外の主要な写真論を紹介するとともに若い世代の写真家たちに発表の場を提供し、その後の新興写真の展開において極めて重要な役割を果たしました。
その一方で野島は、私財を投じて東京神田神保町に開設した画廊「兜屋畫堂」(1919-20)や自邸のサロンで梅原龍三郎や岸田劉生など『白樺』派を中心とする気鋭の美術家たちの展覧会を開き、その活動を経済的・精神的に支援しました。同時代の美術の擁護者として野島は、画廊経営だけでなく、美術雑誌や作品集に収載するための美術作品の撮影の仕事にも携わっています。今回の展覧会では、野島の代表的な写真作品とともに、夭折した彫刻家・中原悌二郎(1888-1921)の遺作集(『中原悌二郎作品集』、1921)と、陶芸家・富本憲吉(1886-1963)が1920年代に精力的にその制作に取り組んだ図案集(『富本憲吉模様集』、1923-27)における野島の仕事に着目し、その業績をとらえ直すことを試みます。
生誕120年を記念して開催する本展では、野島康三遺作保存会の寄贈による当館所蔵の野島作品を中心に、中原と富本の作品集制作に関連する作品・資料を加えた約200点により、野島の作品世界と美術擁護者としての彼の活動を紹介します。野島康三という一人の写真家の眼差しの変遷を追うことは、1920年代から30年代の日本人の「近代の視覚」の生成過程を検証することでもあります。
ホームページ
http://www.momak.go.jp/
展覧会問合せ先
代表:Tel.075-761-4111 テレホンサービス:Tel.075-761-9900
会場住所
〒606-8344
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
交通案内
□JR~バスをご利用の方
■JR・近鉄京都駅前(A1のりば)から
市バス5番 岩倉行
「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ

■JR・近鉄京都駅前(D1のりば)から
市バス100番(急行) 銀閣寺行
「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ

□阪急電鉄・京阪電鉄~バスをご利用の方
■阪急烏丸駅・河原町駅、京阪三条駅から
市バス5番 岩倉行
「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ

■阪急烏丸駅・河原町駅、京阪祇園四条駅から
市バス46番 平安神宮行
「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ

□市バス他系統ご利用の方
「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車徒歩5分
「東山二条・岡崎公園口」下車 徒歩約10分

□地下鉄ご利用の方
地下鉄東西線「東山」駅下車 徒歩約10分


□お車でお越しになる方
当館には、一般のお客様にご利用いただける駐車場がございません。
近隣の有料駐車場施設のご利用をお願いいたします。

有料入館者は、駐車券を持参いただくと駐車場の割引(1台1名)が受けられます。ご来館の際、1F受付に駐車券をお持ちください。
※割引は合計より200円引きとなります。
ホームページ
https://www.momak.go.jp/
会場問合せ先
京都国立近代美術館:Tel.075-761-4111
テレホンサービス(展覧会のご案内):Tel.075-761-9900
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索