現代の陶芸作品の中には、用途をもつうつわばかりではなく、土の可塑性を生かして自由で豊かな表現を試み、興味深い形を見いだして作られた作品があります。人間や自然そして人工物などをモチーフにした作品や、硬さや柔らかさを感じるようなオブジェ、うつわの名をもちながら使い方に困ってしまうような形の作品など、いろいろな形の作品が生み出されてきました。土が作家の手によって、見るものを楽しませる形、時には考えさせる形へと変化しています。
本展では、収蔵品の中から楽しく豊かな表現の作品を展示し、現代陶芸に親しんでいただくために、その多様な表現を「ゆかいなかたち」と題して紹介します。