桜の花も終わり、新緑が目に眩しい季節となりました。今回の収蔵コレクションは、「耳を澄ますと聴こえる風景」と題して、おおくりいたします。現代社会に生きる私たちは、ともすると、無意識に雑音や騒音に囲まれた生活の中で、「耳を澄ます」という感覚を忘れがちな気がします。
今回は、収蔵作品の中から、松村公嗣「太湖」、松本勝「立夏」、山口華楊「雨歇む」など、静穏な作品ばかりを選び展示いたします。心の耳を澄まして、絵の中に息づく自然や生命の音を感じてみてください。
また、一階の展示室では特別展示として、ガレやドームの「アール・ヌーヴォーのガラス」を、シャガール・ピカソ・ルノワール等の絵と共に展示いたします。