昭和のこどもたちの素朴な表情を桐塑の人形で表現した石井美千子氏の作品を一堂に集めた展覧会。
“昭和”という時代を振り返り、当時のこどもたちがどのように遊び、何を体験したのか・・・。メンコやビー玉、コマ遊び、夏の日のタライでの行水やかまどの前での火起こし。“平成”の日常ではほとんど目にすることがなくなってきたこれらの行為を、石井氏がつくりあげた人形たちは実に情感豊かに私たちに伝えてくれます。そこには“家族の絆”や“地域社会との交流”がたっぷりと表現されており、現在薄れつつある“人”と“人”とのつながりの大切さを問い直しているといえるでしょう。
「夢」と「希望」あふれる昭和30年代の世界をお楽しみください。