奈良時代に薬用植物として日本に伝えられた朝顔は、江戸時代後期に変化朝顔という世界でも類まれな園芸植物として育まれることになりました。パフォーマンスの極致とうたわれるほど、その変化は奇抜で多様です。
第3回目となる今回は、変化が複雑でない正木系統を主に取り上げます。正木系統と言えども、大輪から車咲と咲き方も多様です。葉・花の形と色・紋様、花のもち(午後でも咲いている)、茎・蔓などにあらわれる計り知れない多様性、奥の深さを探索するとともに、現代にかなった楽しみ方を模索したいと思います。
また、本館第3展示室には、新規収集の朝顔図譜を中心とした展示品が約10点ありますので、併せてご覧いただきたいと思います。