古くから、虫や動物は、私たち人間の良きパートナーであり、貴重な食料であり、時に生活を脅かす驚異の存在でもありました。ラスコーの壁画にみられるように、人間は太古から動物を描いたり、形づくったりしています。彼らの姿、形、その能力や行動は、時に神秘的で、私たちに畏敬の念をいだかせるものだったからです。現代のアーティストの多くも、虫や動物の姿を作品にしています。色や形の美しさ、ユーモラスで愛らしい姿や動き、虫や動物と私たち人間との関係など、さまざまな視点で作品が作られています。
本展では、彫刻美術館の収蔵作品を中心に、約40点の平面・彫刻作品によって、私たちの身近な存在である虫や動物を表現した作品を紹介します。手でさわれることができるコーナーもありますので、どうぞ作品にふれ、楽しんでみてください。