同時代を平行して駆け抜けた二人の日本画家、秋野不矩(1908-2001)と荘司 福(1910-2002)の二人展です。女性画家の活躍が今ほど多くない時代に、活躍の場を各々で切り開き、西洋画の刺激を受けて日本画の表現方法を深く問いながら独自の表現を追求した点で二人は一致します。所属する美術団体や活躍の場こそ異なりましたが、後期作品には共通して時間を超えたような境地がみられるます。本展では、時代を超えて出遭う二人の「ふくさん」の共演により、二人の全く異なる画風と、共通してたどり着く画境を合わせて紹介し、新たな作品鑑賞の可能性を探ります。