平成元年に浜松市の街なかに開館した平野美術館は、美術をこよなく愛し、自らも絵筆をとった平野素芸・憲の父子二代にわたって収集されたコレクションが、根幹となっています。
その収蔵品は、仏教美術、近世絵画、院展を中心とした近代日本画、洋画、現代アート、工芸、彫刻の総数2,000点と多岐にわたっています。
今回は、その数多い優れた作品の中から日本画の名品をご紹介いたします。横山大観、木村武山、竹内栖鳳といった近代日本画を築いた巨匠たちをはじめとして、奥村土牛、堅山南風、伊東深水、鏑木清方、そして現在第一線で活躍中の那波多目功一、伊藤髟耳、石踊達哉などの作品33点をご覧いただきます。花鳥画、美術画、風景画と様々な題材が、華麗な色彩で描かれています。優美で洗練された日本画の世界を、この機会にご堪能ください。