本展は、幼少期より油彩画に親しみ、美しい風景を描き続け、昨年に急逝されました洋画家・大津鎮雄の生涯を回顧する展覧会です。開催にあたり発見された第1回一水会展入選作《遠望》をはじめ、日本美術学校(現・日本美術専門学校)在学中の貴重な作品から、東京駅や日本国内に取材した初期の作品、日展にて文部大臣賞を受賞した《山添いの家》などの晩年にフランスを取材した代表作まで一堂に集め、画家・大津鎮雄の足跡を回顧する展覧会となります。鑑賞者を旅情へと誘う、美しく、懐かしくもある大津鎮雄の風景画の世界をご堪能いただければ幸いです。