江戸時代、将軍に拝謁できる(お目見え以上)の旗本と、できない(お目見え以下)御家人に大別されていた幕臣たち。どちらも「天下の旗本」「天下の御家人」として高いプライドを持っていましたが、役人としての仕事はさまざま、生き方も人それぞれでした。
天下泰平を謳歌し安穏な一生を求める風潮の中、旺盛な知識欲と精力的な活動で困難な職務を遂行したばかりでなく、学問・芸術の世界で輝いた異才たちの姿も。幕末の若き幕臣たちの中には、明治以降、各分野で活躍することになる人材もすくなくありません。
幕臣の職務や業績を、国立公文書館が所蔵する多彩な資料で照らし出します。