タイトル等
マーク・ロスコ 瞑想する絵画
会場
川村記念美術館
会期
2009-02-21~2009-06-07
休催日
月曜日(ただし、5/4は開館し、5/7は休館)
開催時間
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料
一般1500円/学生・65歳以上1200円/高校・中学・小学生500円
主催者
川村記念美術館(DIC株式会社)
概要
マーク・ロスコは、1903年、ロシアのドヴィンスク(現在のラトヴィア共和国、ダウガフピルス)に生まれました。少年期に家族でアメリカに移住し、名門イェール大学に進みますが二年で中退し、1923年にニューヨークに出て画家を目指すようになります。最初は室内の人物や地下鉄の駅などの都会の風景を暗い色調で描き、次いで古代神話にちなむ題名をつけたシュルレアリスム風の絵画を手がけたのち、1940年代の半ば過ぎから具象を離れ、ついには大きな画面にぼんやりとした雲のようなかたちが浮かぶスタイルに到達します。抽象でありながら、光をはらんだ色面が醸し出す神秘性・叙情性に満ちたその絵画は、たちまち世間の注目を集め、ロスコはアメリカを代表する人気画家となったのです。
名声に浴するかたわら、ロスコは「自分の絵画空間」を手に入れる夢を抱き始めます。それは、他の画家の絵とは一緒にされず、自作だけが部屋の壁に掛けられ、自分の思いどおりに証明や展示がなされた部屋のことでした。そうすることではじめて、ロスコの絵は息づき、複数の作品が音楽のように響き合って、鑑賞者をすっぽりと包み込むことができるからです。
本展に出品されているシーグラム壁画は、ロスコが始めて空間を与えられ、そのために手がけた連作です。それ以前に手がけていた作品と異なり、壁のように大きな横長の画面に、窓枠を思わせるかたちが配され、深い赤茶色、オレンジと黒を基調に描かれたシーグラム壁画は、より深遠な、未知なる世界に私たちを誘います。古代の遺跡にも似たその圧倒的な存在に包まれて、自身を省み、心を彷徨わせ、瞑想にひたる-そうした空間の実現を、ロスコはどれほど待ち望んでいたことでしょう。
50年以上にわたって散逸したままだったシーグラム壁画の半数となる15点が初めて一堂に会し、あらたなロスコ空間を創り上げます。おそらく二度と見ることが出来ない千載一遇の機会となることでしょう。そのほか、シーグラム壁画のための展示模型や関連作品、シーグラム壁画以前の大作、以降に制作された幻の連作、最晩作など13点と、本邦初公開となるロスコの書簡などをあわせてご紹介し、晩年のロスコ芸術の真髄に迫ります。
ホームページ
http://kawamura-museum.dic.co.jp/
展覧会問合せ先
0120-498-130
会場住所
〒285-8505
千葉県佐倉市坂戸631
交通案内
京成佐倉駅南口、JR佐倉駅南口から無料送迎バス
千葉県佐倉市坂戸631
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索