ノルトライン=ヴェストファーレン州は、ドイツにおいて最も大きな商工業圏をかたち作り、美術やファッションの分野の活動も盛んな地域で、日本企業も数多く進出しています。
その州都デュッセルドルフにあるノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が所蔵する西洋近代美術のコレクションは、豊富な専門知識と優れた鑑識眼で選び抜かれた名品群であり、その質の高さはヨーロッパ屈指のものとして世界的に知られています。
なかでも、同館のピカソとクレー作品のコレクションは、両作家の代表作からなるものとして得に高い評価を受けています。
今回、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改修工事のため休館する機をとらえ、この素晴らしいコレクションを世界に先駆け日本で初めて大々的に紹介する展覧会が実現することとなりました。
20世紀前半にヨーロッパで展開された、フォービスム、キュビスム、シュルレアリスム表現主義などの美術の動きを、同館が誇るピカソとクレーの名作を中心にマティス、ブラック、シャガール、マグリットなどの人気作家、そしてドイツ近代美術を代表するエルンスト、マックス・ベックマンやフランツ・マルク、オスカー・シュレンマーらを含む厳選された23作家による64点を通じて展観します。