タイトル等
遠藤香村展
―会津に生きた会津の画人―
会場
福島県立博物館
会期
2008-10-11~2008-11-24
休催日
毎週月曜、祝祭日の翌日は休館。ただし、10/14、11/4は開館
開催時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料
一般・大学生500(400)円 高校生300(240)円 小中学生200(160)円
( )は20名以上の団体料金
「ふくしま教育週間」(11月1日(土)~7日(金)は、小・中学生、高校生の企画展観覧料が無料になります。
概要
遠藤香村は、江戸時代の後期、天明7年(1787)会津若松城下の南、大戸村香塩に生まれたと伝えられる画人です。香村の詳しい経歴を記した当時の資料は残念ながら残されていませんが、その略歴を後世のいくつかの資料に見る事ができます。それによると、幼い頃は恵まれた生活ではなかったものの、会津若松で絵の手ほどきを受け、その後、江戸に出て関東画壇の中心・谷文晁の画塾に入門。さらに、京都・大坂で、関西の主流であった円山四条派の技法も身につけます。また、須賀川出身の亜欧堂田善からは洋風画の技法を学んだと考えられます。
当時の文晁門下には、同じ会津若松出身の佐竹永海がいましたが、永海が江戸を活動の拠点としたのに対し、修業を終えた香村は会津の地に戻ります。会津では藩の命を受け本郷焼や会津漆器の改良に努めたとも言われます。絵の他に俳諧にも通じ、俳諧を通して多くの人々と交流、江戸時代後期の会津を代表する文化人の一人としてこの地で盛んな制作活動を繰り広げました。

会津地域を中心に残された作品の多さからは、会津の人々の香村作品への幅広い支持が想像できます。大正時代の雰囲気が竹久夢二の作品によって代表されるように、香村の作品群からは、当時の会津の人々の「センス」がうかがえるのではないでしょうか。
現在もなお、比較的多くを確認できる香村作品ですが、近い将来、それらも多くが散逸してしまう可能性は否定できません。そこで、現在までに調査を進めた香村作品を展示公開し、おそらく全国的にはいまだ無名画家の位置にある、遠藤香村を再評価するのが本展の目的です。
とは言え、まずは香村作品を見て、楽しんでください。会期中は江戸時代に心を遊ばせるユニークなイベントもご用意しました。紅葉の季節、どうぞ会場にお越し下さい。
ホームページ
http://www.general-museum.fks.ed.jp/
会場住所
〒965-0807
福島県会津若松市城東町1-25
交通案内
JR会津若松駅より約3km
市内循環バス1コースにて県立病院前下車 徒歩5分
鶴ヶ城経由飯盛山行きにて県立博物館前下車 徒歩1分
まちなか周遊バス「ハイカラさん」にて鶴ヶ城三の丸口下車すぐ
福島県会津若松市城東町1-25
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