狭山市立博物館では、昨夏開催の『ようこそ!ロボット研究所』から今春の『写真で綴る狭山の橋』展まで、<ものづくり>に焦点を合わせた展示を行なってきました。また、近年レクチャーコンサートなどを通して「音楽」をテーマにした企画を数多く実施し、市民の皆さんに博物館の新しい楽しみ方を提案しています。秋期企画展では、こうした当館の実績を踏まえながら、ものづくりを基調として、音を楽しむための機械の展示を行ないます。
“みなさんは、初めて「ヘッドホンステレオ」を聴いた日のことを覚えていますか…?”おそらく、<小さな機械から信じられない良い音がした 驚きの感覚・意外性>は非常に新鮮であったのではないでしょうか。
また、同様に、「カーステレオ」によって車の中で、すばらしい音にめぐり会えて感激した経験をお持ちの方も多いことでしょう。
今回の展示は、<音を外に持ち出すための機械誕生の軌跡>を、各時代の人々の英知と工夫の跡をたどりながらご覧いただき、現代の私たちが個人で気軽に戸外でも音楽を楽しめるようになるまでの様相を展示で振り返ってみたいと思います。
そして、オーディオの展示にふさわしく、思い切り「音」も楽しみたいと思います。
あらゆる年代の方に楽しんでいただくことのできる狭山市立博物館ならではの展示をめざしました。どうぞ、博物館で心ゆくまで秋の日をお楽しみください。