端切れひとつでさえも大切にし、それを縫いつなぎ、1枚の布を新たに生み出す。女性たちが連綿と作り続けた電灯のポジャギ(ものを包んだり、覆ったりする四角い布)。それらは朝鮮時代とくに18世紀頃に宮廷から庶民に至るまで盛んとなりました。朝鮮生まれのポジャギは、現代のパッチワークやキルトと響きあい、近年とみに注目を集めています。
本展では、韓国刺繍博物館との共催により、初出品を含む珠玉の作品30点をはじめ、高麗美術館所蔵品、併せて約70点を展示します。伝統的な「包む」文化の中で育まれた「ポジャギ」と「チョガッポ」の斬新な魅力を存分に味わってください。