アメリカのボストン美術館には5万点といわれる浮世絵版画と、多くの版本・肉筆画が収蔵されています。その質の高さと数量は世界一の規模と評されてきましたが、近年までその大半は公開されることがありませんでした。本展では、その膨大な集蔵品の中から第一級の作品のみを厳選し、多大数が日本初公開という豪華なラインナップで、初期から幕末までの華麗なる浮世絵の歴史を概観します。
鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重など代表的な絵師の作品はもちろん、二代鳥居清倍の漆絵や、ボストン美術館内でも展示されることのない礒田湖龍斎の揃物など、色目鮮やかな初期浮世絵版画も充実。さらに、幻のスポルディング・コレクションからは貴重な版本も出品されます。