「わだばゴッホになる」という信念のもと、生涯、エネルギッシュに版画制作に取り組み、その原始的な力強さと天衣無縫な造形で国際的な評価を得た棟方志功(1903-1975)。新制作展で彫刻家として注目される一方、初期ウルトラシリーズのヒーローや怪獣のデザインを手がける等、マルチに活躍した成田亨(1929-2002)。独特の表情をもつ子どもや犬を描き、現代日本の新世代アーティストとして国際的に注目される奈良美智(1959-)。
異なる世相を生きた三人のユニークで創造性に満ちた世界は、それぞれの時代において熱狂的な支持を受け、時代の偶像ともいえる強烈なアイコン性を放っています。
本展では青森に縁を持つ、三人の充実したコレクションを所蔵する青森県立美術館をはじめ、棟方志功記念館、青森市の協力を得て、各々のジャンルを切り拓き、後続の日本美術に大きな影響を与えたパイオニア的、フロンティア的アーティスト達の作品世界を紹介します。