草野心平は自らの詩集以外に、「銅鑼」「学校」「歴程」と三度、同人詩誌の創刊にかかわりました。 「歴程」は、心平と逸見猶吉が中心となり、岡崎清一郎・尾形亀之助・高橋新吉・中原中也・菱山修三・土方定一・宮沢賢治(物故同人)の参加により、昭和10年(1935)5月に創刊された同人詩誌です。戦前に26号の発行で中断しますが、戦後、昭和22年(1947)7月に、心平の尽力により復刊され、平成20年(2008)7月現在で通巻552号が発行されています。
本展では、日本近現代詩の流れの中で、「詩の活火山」として「旗も党も雑誌としては持たず」に続く「歴程」の軌跡を、バックナンバー、「歴程賞」「歴程フェスティバル」から紹介します。