昨年、※円空賞を受賞したガラス造形作家・野田雄一。光の当て方、角度によって無限に表情が変化する野田の“GLASS WORK”は、幾層にも重ねられたガラスの中に、小宇宙のような空間を封じ込めています。その深いきらめきはどこか神秘的で、見る者の心を捉えます。
今回は、初の作品集『変幻するガラス―野田雄一の世界』刊行を記念し、その出会いがガラス工芸の道へ進むきっかけとなった恩師・斎藤真一の名作数点とともに、野田の作品を展示します。瞽女やさすらいの道化師たちを描いた斎藤と、深遠な宇宙を創造する野田。手法・時代・世代を超え、野田の創造する深遠なガラスの宇宙には、共有する芸術精神が受け継がれています。出品作品は、野田の新作ガラスオブジェを中心に、約30点を予定。この機会にぜひご覧ください。
円空賞…仏師・円空の精神と創造性を引き継ごうと岐阜県が創設した賞。立体造形、絵画、映像などの分野において顕著な業績のある芸術家に贈られる。
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