「魏志倭人伝」に登場する「一支国」の王都と目される「国指定特別史跡 原の辻遺跡」と九州最大級の弥生時代の環濠集落「国指定特別史跡 吉野ヶ里遺跡」、そして多重環濠を有する水に浮かぶ弥生集落「国指定史跡 平塚川添遺跡」。弥生時代を代表する北部九州の三遺跡が「九州北部三県姉妹遺跡」を締結して10周年を迎えることを記念して各史跡の特徴、地域性及び共通性等を踏まえ、各史跡から出土した資料を展示します。
今回のトピック展示における三遺跡は「弥生時代の大規模環濠集落」という共通性を持ち、それぞれが地域における拠点集落として機能していました。「原の辻遺跡」は「一支国」の中心として、そして「吉野ヶ里遺跡」「平塚川添遺跡」は明確にはされていないものの弥生時代の「クニ」の中心集落であったことは疑いえません。未だ謎のままである「邪馬台国」を解明する鍵が秘められた各遺跡からの出土品を関連資料を交えて展示します。