葛飾北斎(1760~1849)は、国内はもちろん、海外にも評価の高い日本の浮世絵師として知られ、平成9年にはアメリカの『ライフ』誌が企画した「この千年間に偉大な業績をあげた100人」には、日本人でただひとり選ばれています。江戸時代後期に活躍し、90年にわたる生涯に制作された作品は、今なお私たちに新鮮な驚きを与えています。
この度の展覧会では、創作の原点である肉筆画に、「冨嶽三十六景」を代表とする版画、また当時の出版界でも俄然人気を誇った『北斎漫画」んどの版本、さらに全国で活躍した門人たちの肉筆画を加えた役140点で、その面白さ、魅力を紹介します。