根来塗は、寺院の供物用具や飲食器を中心とする朱塗りの漆器です。長年の使用で朱漆が磨耗し、下層の黒漆との美しいコントラストを見せます。漆独特の質感とシンプルな形状が、現代のインテリアとしても人気を呼んでいます。鎌倉彫は、中国からの輸入品であった彫漆を模造した工芸です。木彫りの上に漆を塗るもので、現在、手習いで楽しむ人も大勢います。
[平安時代]
朱漆塗高杯(当館)
[鎌倉時代]
○朱漆塗金剛盤(能満院)
[室町時代]
◎朱漆塗入角折敷・角切折敷・擎子―長禄元年銘―(真清田神社)
朱漆塗屈輪文大香合―文明十三年銘―(金蓮寺)
朱漆塗屈輪文大香合(知恩寺)
黒朱漆塗高杯
黒朱漆塗硯箱(以上当館)
朱漆塗足付膳―長禄四年銘―
朱漆塗懸盤
朱塗三足盤
朱漆塗湯桶 など
[桃山時代]
朱漆塗火薬入
朱漆塗牡丹文大香合(聖衆来迎寺)など