院展は日本美術院が毎年全国で開催している日本画の展覧会です。平山郁夫、福王寺法林らをはじめとする著名な画家から日本がを学ぶ若い人たちまで、さまざまな年代や地域の作家が参加します。
院展を主催する日本美術院は、明治31(1898)年に明治美術の改革者、岡倉天心らによって創立された日本画の研究団体です。天心の没後、一時期その活動は途絶えますが、大正3(1914)年に横山大観、下村観山、小杉放菴らによって再興されました。以来、毎年秋に作品を公募して再興院展を開催し、今日に至っています。
北九州では昭和54(1979)年に北九州市立美術館(本館)で院展がはじめて開催されて以来、毎年冬に開催される日本がの展覧会として来館者に親しまれてきました。今回はより多くの市民に日本画の魅力を紹介するため、会場を戸畑区の「本館」から小倉北区の「分館」へと移し、新年度の訪れを告げる4月に開催する運びとなりました。
この度の展覧会では松尾敏男、那波太目功一らをはじめとする日本美術院の重鎮の作品33点に、受賞作品、地元九州出身・在住の作家の作品を加えた75点をご紹介します。著名な画家の新作だけでなく、これから活躍が期待される若手の画家たちの意欲的な表現の作品もあわせてお楽しみいただけます。日本画芸術の神髄に触れることのできるまたとない機会です。現代日本画の精粋の数々をご覧ください。
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