1957年頃からシャガールはステンドグラスの制作を開始し、60年にはエルサレムのハダッサ・ヘブライ大学医療センターのシナゴーグ(ユダヤ教会)のステンドグラスを受注しました。これはイスラエルの12の部族を主題にした12枚の作品で、翌年に完成し、荘重な表現と深い色彩は多くの人々に感銘を与えました。
《エルサレムのためのステンドグラスの12点の下絵》は、このステンドグラスのためにシャガールが描いた下絵を、彼が信頼を置く版下画工シャルル・ソルリエが模刻し、リトグラフとしたもので、いわゆる「ソルリエ版」と呼ばれるものです。今回はこれらソルリエ版を中心にご紹介いたします。
前期:1月16日(水)~2月24日(日)
後期:2月26日(火)~4月6日(日)