当館コレクションの柱である近代日本画、昭和洋画から、素描および本画を紹介します。素描は、制作の為の草稿や下絵、試作の他、発想の基となるスケッチ、描写の訓練のためのスケッチやデッサン、そして自立した絵画と見られるものなど、その種類は様々です。それらはいずれも作家の方向性や力量が伺えるとても興味深いものです。本画と見比べることで、作家や作品の新たな一面を知ることができるでしょう。
また、平成19年度の新収蔵品を初公開します。収集事業は美術館の中心的な活動です。美術史的、美学的見地から系統的に作品を収集し、そのコレクションを後世に残すことを、その目的としています。
本年度は、油彩画、工芸、彫刻の各分野から、5作家13点の作品が寄贈されました。これには、昭和洋画を代表する女性画家桜井浜江、青梅市に在住した色絵磁器の人間国宝藤本能道の作品も含まれています。
これにあわせ、両作家の特別展示も行います。