宇佐美圭司は、1940年大阪生れ。大阪府立天王寺高校を卒業。同時に東京に移り作家活動を開始。1991年からは越前にアトリエを移して制作を続けています。
'67年 ニューヨーク、'72年 ヴェネチィア、'74年 ケルン、'76年バーゼル...等、国内外で作品を発表。'92年にはセゾン美術館、大原美術館、ライカ本社ビルで「宇佐美圭司回顧展」。 2001年には福井県立美術館、和歌山県立近代美術館、三鷹市美術ギャラリーで「宇佐美圭司・絵画宇宙展」開催。
'83年 美術文化振興協会賞、'89年 第22回日本芸術大賞、'02年 芸術選奨文部科学大臣賞等を受賞しました。また、慶應義塾大学図書館、三重県総合文化センター、東京大学生協食堂等、公共建築物内に設置された作品も多数あります。
著書には「絵画論」(筑摩書房)、「20世紀美術」(岩波新書)、「廃墟巡礼」(平凡社新書)、「絵画空間のコスモロジー」(美術出版社)等があります。
その間、'05年に京都市立芸術大学教授を退任するまで、多摩美術大学や武蔵野美術大学等で後進の指導にも当たっています。
今回の展覧会では<思考空間 宇佐美圭司2000年以降>と題して、新作約30点を展示します。