本年は、江戸相撲で宝暦7年(1757)に縦一枚形式の番付が登場してから250年目にあたります。それまでの横二枚形式の番付に比べると、用紙が一枚で済むこと、また東西や順位の対照が瞬時に判別できる利点から、以降江戸相撲で用いられ、細かな変更はありましたが、大きく形式を変えることなく現在に至っています。
縦一枚番付の登場により、相撲だけでなく、温泉や酒などさまざまな分野で番付が作られるようになっていきました。「見立番付」といわれるもので、相撲から発生した文化の一つといえます。
今回、記念の年に際し、番付の歴史、読み方、つくり方をはじめ、見立番付など、番付についてご紹介いたします。