鉄炮の歴史のなかでの国友鉄炮
長浜市国友町は、戦国時代から江戸時代にかけての火縄銃の生産地として全国的に有名です。これらの火縄銃が、どのように日本に入り全国へ広まったのか。さらには、いかにして製造され、職人たちはどのように組織されていたのか。幕末の動乱のなか、日本の鉄炮はいかなる技術的革新を果たしていったのかなどを考えます。国友鉄炮の歴史を、日本の鉄炮史のなかで説明するのが、この特別展の目的です。
国友鉄炮鍛冶の組織と技術
特に、火縄銃を広めた人と技術として、稲富一夢などの炮術師とその流派に注目します。また、その火縄銃を製作した国友鉄炮鍛冶の組織や技術にも迫るのがこの展覧会の特徴です。展示される鍛冶道具関係は30点以上。これだけ多くの鍛冶道具が一堂に会するのは初めてのことでしょう。
日本最大の鉄炮コレクションを展示
千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館には、日本の鉄炮史研究の第一人者と言われた個人のコレクション(鉄炮及び関連書跡)が複数所蔵されています。今回の展示資料は、同館の収蔵資料が大半を占めます。国立歴史民俗博物館の鉄炮コレクションから、日本の鉄炮史と国友鉄炮の歴史を探ります。展示総点数は、138点にのぼります。