建築空間に美しく生きる現代和紙の造形
「祈り」をテーマに和紙と光が創る空間として構成。
和紙ディレクターとして世界的に活躍中の堀木エリ子さんの展覧会を開催いたします。
堀木エリ子さんは、1998年成田国際空港第一旅客ターミナル到着ロビーアートワーク制作、2000年ハノーバー博覧会日本館ランタンカー制作、‘05年にオープンしたそごう心斎橋本店や‘07年東京ミッドタウン・ガレリアでの大規模な店内装飾を手がけるなど和紙ディレクターとして様々な作品を生み出してきました。堀木さんがつくり出す壮大な和紙は、光の透過によって表情が様々に変化し、伝統的な和紙の概念を大きくくつがえします。その和紙によって創られる作品は、見る者に驚きとぬくもりを感じさせます。
なかでも、さまざまなビルや商業施設を彩る巨大な和紙作品は、単なる空間造形ではなく、建物全体のコラボレーションにより優れた相乗効果を生み出しています。
2007年は、堀木さんが本格的に制作活動をスタートしてからちょうど20年の節目の年にあたります。
本展は、20年の表現の中から特に伝えたい「祈り」をテーマに、5つの空間をインスタレーションします。和紙が生み出す独特の空気感を体感していただき、光との融合による陰影をお楽しみください。